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インターネットでのコミュケーションはもはや一般的になりました。とても面白いですよね。

このブログもそうですし、メールからIM、mixiなどのSNS、twitter、セカンドライフなど、インターネットでコミュニケーションをとるものが多く出てきています。
そんな中、自分は新しいコミュニケーションサービスにちょっと興味があります。

そこで今回、独創的なインターネットコミュニケーションサービス、「インターネットアドベンチャー」のクローズドベータテストに参加できましたので、感想を。

これは、とても先進的な発想のコミュニケーションサービスだと思います。先進的すぎて自分の頭では消化できない…。

上の画面は、なんだかロールプレイングゲームのような、最近よくある3D仮想世界です。
でも、違うんです。
これに関するニュース記事をいくつか読みましたが、さっぱり分かりません。なので、自分で体験です。

他の3D仮想世界と違うところはたくさんあるのですが、ややこしくなるので核心と思われる事ひとつだけ説明を。

・3D世界が、パソコンのデスクトップ(壁紙)として表示されること。
今みなさんが設定しているデスクトップ、写真やデザインなどの壁紙の代わりに、上記の3D世界が表示されます。もちろんデスクトップですから、その上でインターネットブラウザなどのソフトが動きます。
何でこんなことするのか?というと…。

・自分の家を、好きな「URLの住所」で建てられる。
例えば、インターネットアドベンチャー(iA)を起動してデスクトップ(壁紙)に3D世界が表示されている上で、ブラウザ(インターネットエクスプローラー)にて、Google日本のトップページを見たとしましょう。
おなじみのGoogleのページが立ち上がると同時に、壁紙の3D世界とそこにいる自分の分身(アバター)が小さな島の中心地に移動します。この島がGoogleのURL 「http://www.google.co.jp」を住所とした、通称「Google島」なのです。

今度はこの「星屑の想いに」ブログを見るために、ブラウザでここのURL http://blog88.fc2.com に移動したとしましょう。そしたら壁紙の3D世界と自分のアバターも、別の小島へ移動します。この小島は、http://blog88.fc2.com専用の島です。
そこに自分の家を建てて、家具など配置することができます。それが上の画像です。

つまりブラウザでとあるサイトを見ると、デスクトップ壁紙がそのサイトのURLを住所とした島に移動するのです。そこで家を建てて暮らすことができるんです。
見るサイトは基本的になんでもOKな様です?

仕組みは、サイトを見た瞬間にインターネットアドベンチャーのサーバー上に島が作られるんでしょうね。だから、元のサイトと出来た島は直接関係ありません。
米国ホワイトハウスのサイトを見たらホワイトハウス島ができて、そこに自分のハウスが建てられます。実際建てた方がおられました。
通称Google島やYahoo島、mixi島、YouTube島、ニコニコ(動画)島などにはたくさん家が建っていました。

・島に家を建ててどうするの?
ここが最大のポイントだと思います。
You Tube島に家を建てている人々はYouTubeに興味が深いので、共通の興味をもつ人々がiA世界ではご近所さんになります。隣の家にお邪魔してアバターチャットしたら、YouTubeという共通の話題があり、話し易いと思います。
自分のブログのURLに島に家を建てたら、ブログ友だちをiAに参加して貰い、自分の家に友だちのアバターを呼ぶことができます。この時ブラウザには自分のブログが表示されてますから、友だちにブログ記事を読んでもらいながら、その話題でチャットできるわけです。

商品の宣伝にはもってこいです。今までもセカンドライフなどで仮想店舗がありましたが、それを一歩進めた形になります。
ネットショップは、自分のホームページURLを住所に、iA上で島を持つことができます。そこにセカンドライフの仮想店舗のようなビルを建てればよいのです。ブラウザでネットショップの商品を見ているiA参加者のお客さんは、同時にデスクトップ(iA)で仮想店舗に入店していることになります。

商品のブランドやコンセプトは、ネットショップのホームページで読んでもらう。その上具体的な商品説明は、iAの仮想店舗でアバターチャット。その商品が気に入ったら、ブラウザのネットショップからすぐ購入できます。
とても便利!と売る側は思うのではないでしょうか。買う側の意識がそこまで行くかどうかは疑問ですが…。


このほかにも様々な使い方が考えられる、発展性のあるサービスだと思いますが、弱点は仮想過ぎて、先進的過ぎることでしょうか。

今までの仮想世界は現実世界を模した地面に家を建てますが、iAはURLという仮想なものの上に仮想世界を築くという2階建てです。その仮想2階建てが、今の段階で一般には理解されにくいのではないでしょうか。
従ってユーザーはそれをどのように利用できるのか分からず、ユーザークリエイテッドな発展がし難いように感じます。cβテスターのチャットを聞いていても、iAの特長を生かした利用方法工夫の話題は出なかったようです。

この原案・企画は大学の准教授の先生がされた様で(4Gamer.net記事)、とても先進的で発想の鋭さを感じますが、同時に理論の上に理論を重ねた感があるようにも思われます。
現実のユーザーがこれについて行けるのか、あるいは制作者がユーザーに分りやすい工夫をしてゆけるのかが、今後の大きな課題となりそうです。

iAはとても興味深いので頑張って下さい、制作SEGAさん(^。=)


おことわり ・いつもこのブログを読んで、コメント下さる方へ 今回の記事は、いつもの記事とまったく毛色が違います。 この記事に興味があり、検索エンジンなどでお越しになる方を対象にしていますので、いつもコメント下さっている方は無理にコメント下さらず、読み飛ばしていただければ幸いです。ごめんなさい…。 ・この記事に興味があって読まれた方へ お越し頂き、ありがとうございます。 私は業界関係者でもなく、SEGAより利益供与等があってこの記事を書いている者でもありません。 まったく個人的な興味からcβテストに応募し、体験して、素朴に感想を書いております。 間違い等があるかと思いますが、大目に見てやって下さい。 ・SEGA様 この記事作成にあたり、御社インターネットアドベンチャーのキャプチャー画面を使用させていただいております。 あくまでも記事への引用の範疇であり、著作権上問題はないと判断しておりますが、問題がある場合には削除いたしますので、ご連絡下さい。