cheers3
4月13日から、Cheerz(チアーズ)β英語版が始まったとのメールをもらい、さっそく試してみました。
これは、同じウェブサイトを見ている人同士で、アバターを通じてコミュニケーションがとれる、ユニークなサービスです。

「WEB上のどこでも、人とつながる、ソーシャル・レイヤー・サービス」という、うたい文句です。
ちょっと昔で言うと、仮想世界の範疇なのかも知れません。

 ■Cheerzとは
CheerzはあらゆるWEBサイトにソーシャルレイヤーをかぶせて、同じWEBサイトにアクセスしている趣味趣向が近い人とコミュニケーションできるソーシャルレイヤーサービスです。

(1)WEB上のあらゆるページにコメント
ソーシャルレイヤー上にWEBページごとの掲示板が出現。
コメントを読んだり、書いたり、話題のサイトの評判も一目でわかります。

(2)同じサイトを見ている人とコミュニケーション
同じ瞬間に同じサイトを見ている人がアイコンとなって現れます。
チャットしたり、友達になったり、新しい輪が広がります。

(3)ワンクリックでサイトを評価&共有
WEB上のどこでも「Cheer」や「Zreech」を押して、
好きなサイトも残念なサイトも複数SNSに一気にシェア!
(Cheerz β 英語版リリースお知らせメールより)

うーん、ちょっと文字だけではわかりにくいので、スクリーンショットを交えて見てみましょう。

google capture
Cheerzにログインしてから、Googleトップページにアクセスしてみます。
下の方に、小さいアバターが5人並んでいます。
これが、Cheerzにログインしてこのページを見ている人なんですね。

cheerzavator
このアバター、FacebookかTwitterでの自分のアイコンが顔になっていて、ちまちまと画面下を走ったりしてくれます。可愛いです♪

・ このアバター同士で、チャットができます。セリフがフキダシで出ます。英語版ですが日本語も通ります。
・ ツイッターのようにユーザーのフォローもできます。
・ このサイト専用の掲示板が設けられ、そこに書き込むこともできます。サイトが良い悪いの投票もできます。

という具合に、同じウェブサイトを見ている人同士でコミュニケーションがとれるというわけです。

でも、自分が参加したときは様子見なのか、ほとんど会話はありませんでした。
まあ、Googleトップページを話題にして、会話を盛り上げるのは難しいですよね^^
それに、まだ動作が不安定な感じですし…。

このCheerzはユニークなサービスなのですが、どこかで見た事あるような…。あっ!
ドイツで開発されたweblinを思い出しました。
同じように、ブラウザ画面にアバターが出てきてチャットするサービスだったような。
残念ながら、今はサービス停止…。

internet Adventure〔iA〕公式サイト
 
日本では、あのSEGAが手がけた仮想世界「Internet Adventure(IA)」を思い出します。

これは、あるウェブサイトを見ると、パソコンのデスクトップ背景にひとつの島のCGが映し出され、その島で自分のアバターを動かせて、家まで建てられるサービスでした。
別のサイトに移動すると、デスクトップ背景も別の島に移ります。1サイト1島なのです。
同じサイトを見ている人は同じ島にいることになり、その島でアバターチャットができます。
(過去記事「インターネットアドベンチャー(iA)体験記」 http://crux.ldblog.jp/archives/1729885.html )

と、ここで説明しても使ったことのない方には分からないくらい、斬新なサービスでした。
これもサービス休止…。

サービス停止例ばかり挙げて恐縮です。
でも、Cheerzは必ずしも同じ運命にならないのでは?とも思います。

というのは、今は仮想世界ブームの時とは状況が違っていて、時代がCheerzのようなサービスを求めるようになってきているかも知れないと感じるからです。
例えば…
cheerz
USTREAMライブやニコニコ生放送などの、ライブが最近普及してきました。
ライブ映像を見ながら、Cheerzでアバターチャットをするのが楽しそうです。

それぞれのライブ配信サービスには何らかのコメント機能が付いていますが、Cheerzのアバターが吹き出しでしゃべってくれると、よりコメントがわかりやすいし、会話が成立しますよね。

それ以外にも、CheerzはFacebookとTwitterとの連携を密にしています。メジャーなソーシャルサービスとの連携で、なにか面白いことができるかも知れません。


自分が思っているのは、これから再度、仮想世界が注目されるのではないかということ。

かつて仮想世界の雄だったセカンドライフは、日本では広く定着したとは言えません。
しかし、アメーバピグやニコッとタウンなどのカジュアルな仮想世界が人気なことを思うと、自分を含めて現実とは違う世界で過ごしたい欲求は、かなりあると思うんです。

Cheerzを仮想世界と言い切ってしまうのは、違和感があります。
でも、このような温故知新な試みがどうなってゆくか、業界関係者ではない自分ですが、いちユーザーとして楽しみにしているんです。