Nisshi  top
こんなウェブサービスを探してたんだ、と思うものに出会いました。

SNSのような、ブログのような、ソーシャル日誌サービス「Nisshi」 https://nisshi.in/ 
肩肘張らず、本音もすらすら書けてしまい、微かな交流ができるサービス。 
しばらく使ってみて、とても心地良いです。 

まず、どんなサービスかを簡単に。

●特徴
  • ブログのようなレイアウトで記事が書ける。ただし書けるのはテキスト文書のみで、写真などは貼れない。
  • 1投稿1000字、1日50投稿の制限。
  • コメント欄なしトラックバックなし、ダイレクトメッセージなし、いいね!などのソーシャルボタンなし、アクセスカウンターなし、検索機能なし。
  • ツイッターのような、フォローのシステムはあり。
  • フォロワーのうち何人が記事を見たかが表示される。その数字だけが唯一記事への反応。
  • ユーザーが許可した、すべての公開記事が一覧で見れるページ(Public Feed)がある。
  • Public Feedで他人の記事に言及した記事は禁止。記事同士でコメントのようなやり取り禁止。
多機能な最近のブログやSNSと比べると、わざわざ機能を削って、ないないづくしです。

●なぜ、ないないづくし?

何のために、こんなに機能を削っているんでしょうか?
それは、投稿記事への反応をわざと少なくするためなんでしょうね。

”コメントのようにダイレクトに読者の反応を得ることはできませんが、その分コミュニケーションに気を遣う必要がなくなり、義務感や拘束感から解放されたちょうどいい距離感の心地よいソーシャルなつながりを生み出します。”  https://nisshi.in/html/about

読者からの反応が要らないなら、ひとりプライベートで書けばいい。逆に、たくさん反応がほしいなら他のSNSで書けばいい。
Nisshiでは日記を他人に見てもらうから、書くことに張り合いがでてくる。でも干渉されないから気楽に書ける。
ネットで一人ぼっちは寂しいけれど、微かな交流でいい、というニッチな選択です。

でも多くの人は、話題になる記事を書いてたくさんコメントを貰ってアクセスを稼ごうなんて、派手なことを望んでいないと思います。そんなのはアフェリエイターなどの商業ブログ。
そう考えると、個人ブログやSNSとしては、このNisshiはニッチどころか王道かも。 

●Nisshiの個人ページ 
goto motoshi s nisshi   Nisshi
これは管理人さんのNisshi。
広く公開されているので、恐縮ですが一例としてスクリーンショットを掲載させていただきました。
自分のページを載せるのが筋なのですが、今のところ内緒にしておきたいので。

Nisshiは、どのページもデザインがとても洗練されています。

●Nisshiで何が書かれている?
さて、こんな他から干渉されにくい環境で何が書かれているんでしょうか?
そこには、普段出せない心情が吐露されている事が多いです。やっぱり恋愛関係が目立つような。
恋愛以外でも、内省的な投稿をよく見かけます。

どんな恥ずかしいことを書いても、咎められたりおだてられたりしない(他人の批判など、規約違反は論外)。だから本音が書ける。 
それを読む方も、飾り気の無い気持ちを見ることができるから、共感を呼ぶんでしょう。これがNisshiの面白いところ。
特に公開された記事が一覧で見られる、Public Feedを読むのが楽しい。

●記事に反応を返せないのがいい
ここでのポイントは、記事に反応を返せないこと。コメント欄はなく、ソーシャルボタンもありません。
他の記事で言及するのも、Public Feedでは禁止。

もどかしいのですが、それがいいんです。反論からの喧嘩や炎上を生じないだけでなく、共感が広がりすぎることも避けられる。馴れ合い過ぎない。
だから静か。だからしんどくない。

●一体感の心地よさ
Public Feedを見ていると、なんだかユーザーのゆるやかな一体感が生まれているように思えます。
そしてその中に自分がいます。
こんな繋がる心地よさも、Nisshiの特徴でしょうか。

●新しい境地のSNS?
Nisshiでは、他のブログやSNSではあまりお目にかかれない、素朴な心の声を聞けるし、自分も書ける。
そんな投稿を引き出すなんて、実はNisshiはSNSの新しい境地かも知れませんね。

●追記
すみませんが、僕のNisshiページへのリンクはここには載せていません。今は、静かに過ごしたいので。 名前もアイコンもこのブログと違います。
でも、もしNisshiに参加して僕と思わしき人を見かけたら、静かにフォローしてもらえるとうれしいです。

では、Nisshiでお待ちしています。 
「Nisshi」 https://nisshi.in/