
京都は紅葉真っ盛り。今年も素晴らしい光景に出会うことが出来ました。
前回の東山、永観堂と南禅寺につづて、今回は西山。
いつもお散歩する嵯峨野の紅葉を撮ってきたので、ご覧くださいませ。
おもに、二尊院と祇王寺です。

二尊院、紅葉の馬場。
とても有名な場所ですね。
紅葉が美しいのと合わせて、観光客も多いですけどね。

たまに下を見ると、何でもないような苔の上に落ちた葉も美しいです。

二尊院本堂。
ここでも紅葉が映えています。
本堂前に一首書かれた立て札がありました。
百人一首26番
「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」
貞信公(藤原忠平)
(小倉山の峰の紅葉よ。お前に人間の情がわかる心があるなら、もう一度天皇がおいでになるまで、散らずに待っていてくれないか。 )
とても有名な歌です。この和歌はまさにこの季節のこの場所を詠んでいますよね。
とても有名な歌です。この和歌はまさにこの季節のこの場所を詠んでいますよね。
中学生か高校生の頃に情景も分からず覚えさせられたこの歌が、こんな素晴らしい紅葉を見て詠まれたのかと思うと感慨もひとしおです。

白い壁までもが朱に染まっていて、別世界のよう。
写真のホワイトバランスの関係でやや赤が誇張されている部分がありますけど、それを差し引いても絵になりますね。

陽の光を受ける葉をマクロで撮っても良い感じ。
淡い光が秋らしく、暖かくて優しいように感じます。
さて、二尊院からさらに奥嵯峨に移動して祇王寺へ。

祇王寺。
一番上の写真もこの場所です。
まだ真っ赤な絨毯というわけではないのですが、赤や黄色の落葉の間からまだ緑が美しい苔が見える、このくらいの景色もとても好きです。

つくばいも秋景色。

赤い落葉の海に浮かぶ島のような苔の緑が、たまらない感じです。

落ち葉が流れに乗って下ってゆくように、そろそろ帰ろうかと奥嵯峨から下ります。

帰り際、落柿舎にて。
柿がだいぶ実ってきています。どんよりとした空の色と合わせて、もう冬はそこまでやってきていると感じさせます。

嵐山渡月橋。
最後にここの美しい紅葉を見ながら帰りました。
次に嵐山嵯峨野で散歩をするのは、 すっかり枯れてしまって寂(さび)を感じさせる冬でしょうか。
PENTAX K-7 with SIGMA DC 18-50mm F2.8 & APO DG 70-300mm F4-5.6
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