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「あの世」への入口って、いったい何なんでしょう?冥界への入口があるとのことですが…。

今回は、京都のミステリースポットとして一部に名高い、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)へお散歩しました。
実は、お散歩では済まなかったのです…。

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六道珍皇寺は祇園から少し下がったところにあるので、 まずいつものように、お好み焼きのような「壹錢洋食」で腹ごしらえ。

でも今日はひとりではなく彼女と一緒です!って、マネキンが座ってるがなー。
彼女、幽霊の雰囲気を醸し出していて、これから出かける冥界の入口ツアーの案内人のようです。
おまけにBGMで、「あなた、死んでもいいですか~♪」と演歌が流れていて(都はるみ「北の宿から」らしい)、もう否が応でも期待が高まります。

いや、行くの止めておこうかな…。

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上の写真のような祇園のお茶屋を横目で見ながらしばし歩くと、目立たない場所に六道珍皇寺はありました。

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一見したところ、あの世への入口のようなおどろおどろしくはないようですが、なにか重い空気が漂っているように感じました。人気(ひとけ)もあまりないし。

昔は亡骸(なきがら)を風葬していたとのことで、都で亡くなった方を風葬場所に運ぶ際、この辺りで最後のお別れをしたことから、この辺りは他界への入口として「六道の辻」という名が付いた歴史があるそうです(寺の説明掲示より)。
と…、

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いきなり、閻魔大王! すごく怒っているような。ああっ、ごめんなさい、閻魔様…。
鏡の光がびかっと直撃しているのが更に怖い。
ちなみに右上に写っている光は、仕切りのプラスチックに木が反射しているだけで、心霊写真ではないので…。

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その隣には、小野 篁(おの の たかむら)の木像があります。
この方は、平安時代初期の大変優秀な官僚で、このお寺にまつられています。
でも実は夜の顔があったそうな。
夜は井戸を通って冥界に行き、閻魔大王の役人をしていたとのことです。スゴイ。

そう、その井戸こそあの世への入口なのです。
閻魔大王に睨まれてかなりびびっているのですが、井戸をぜひ見てみたい…

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この扉、格子の先にわずかに何か見えます。それが井戸とのことですが、ここから先は立ち入り禁止なのです。

ならば、望遠レンズを使って、アップの写真を…

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これがあの世、冥界への入口になっている井戸だ…。

皆さん、何か感じますか?
僕は…、
あれっ?暑かったのに、なぜか暑さを感じない。でも冷汗が吹き出ています。

人気のないこの場所で何枚か写真を撮っていると、だんだん呼吸が荒くなり、気分が悪くなってきました。
「もう出ていけ!」と閻魔大王に言われたような気がしたので、このあたりで退散です。

居心地が悪いということは、まだしばらくはあの世には縁がないということですよね、きっと…。

正直、こんな怖いというか、何か感じるとは思ってみませんでした。
気楽にお散歩に行ったつもりが、なんとかあの世とこの世の境から帰ってきた気持ちで、ぐったりです。

なお、このまま帰宅すると何かを家に持ち帰りそうに感じたので、ぐったりしながらも他のお寺を少し回り、落ち着いてから帰っております。

PENTAX K100DS, DA50-200mmF4-5.6, SIGMA 18-50mmF2.8