震災から三週間弱が経ちましたが、まだまだ落ち着くには程遠いようです。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
震災後、ネットを見ていていろんな情報が飛び交いました。
役立つ情報も多々ある反面、不確かな情報やデマも入ってきました。
そのなかで有益な情報をより分けるのは、なかなか大変。
ノイズを避けて役立ち情報をピックアップする「まとめ」の必要性を強く感じました。
はやりの言葉では、キュレーションというのでしょうか。
◯NAVERまとめが活躍
そんな中、NAVERまとめ が災害情報のまとめとして、かなり活躍したように思います。
自分は今までNAVERのSNSであるpick/cafeを使わせていただいているので、姉妹サービスのNAVERまとめも時々見ていました。
今回の震災では、NAVERまとめはGoogle災害情報ページなどと並んで、いち早くいろんな角度からのまとまった情報がアップされたように見えました。
被災された方はとても見れるような状況ではなかったでしょうが、それ以外の方にも役立つ情報が集まり、存在感が一段と増したように思います。
◯自分もまとめを作った
NAVERまとめで、震災関連の有益な情報をまとめている人は素晴らしい。なにか自分にも少しお手伝いできることはないかな…。
このときは震災からあまり日が経ってなかったので、むしろ被災者ではない方のほうが多く見ていそう。そしてその方々もかなり心配していそう。
そんなふうに考えて、自分もひとつまとめを作ってみました。
このまとめくらいで、被災された方々が元気になるなんて安直なことは考えていませんでしたが、見てくださった方の視線が少しでも上向きになればと思ってまとめました。
◯NAVERまとめを作って感じたこと
・作るのは簡単
アイテム追加ボタンを押してURLを入れて、タイトルや簡単な説明をつけて、保存ボタンを押すだけ。これでアイテムが追加できます。
自分はまとめを作るのが2回目の初心者でしたが、使用説明も読まずに簡単に出来ました。
・閲覧数はかなり多かった
作成してから10日ほど経ちました。多い日は一日1000view以上あり、今でも多数のアクセスがあります。
見てくださった方、ありがとうございます。
他の方が作ったまとめでは、一日数十万viewのものもあったようです。
著名人や有名ブログでなくてもこれくらいのviewを出せるのはすごいことですし、影響力の大きさを感じます。
・でも更新が大変
災害の情報は刻一刻と変化してゆきます。しかし新しい情報を網羅し、情報の正確さを担保しながら迅速に更新してゆくことは、いち個人にはかなりの負担です。
僕のまとめは、どんどん情報が変わるものではありませんでしたが、それでも今日まで毎日更新していました。
大げさですが、ひとつのサイトを運営しているような気分になります。
ニュース性の高い震災情報まとめを毎日更新している方は、なかなか大変だと思います。
NAVERまとめでは、現状ひとりでまとめを作成するか、NAVERに登録している人が誰でも自由に作成に参加できるか、の二択です。
ひとりでは十分な更新が難しいですし、誰でも参加ならまとまりが欠けがちになりそう。
そこで解決策として、特定の複数人によるグループで作成ができるようにするとか、NAVERスタッフである「おまとめマン」がまとめた人の承諾を得てアイテムの追加ができるようにすれば、より質の高いまとめになるかと考えていました。
・著作権の問題
自分の作ったまとめのアイテムの出典は、復興支援ポスター配布サイト が主でした。
ここに掲載されたポスターは「デザイナーの心意気により、全てパブリックドメインに属している。自由にお使いいただきたい。」とのことで、著作権に大きな問題はないようです。
ただそれ以外のアイテムもまとめています。
すべてのアイテムに出典へのリンクを貼るようにしましたが、著作権で不透明な部分もなきにしもあらずかも知れません。
ちなみに運営のNAVERの考えは、「Google画像検索と基本的に立場は同じ」とのことです。(nanapi×Togetter×NAVERまとめ~キュレーション座談会~ 島村武志氏 Ustream 22:30くらいから)
◯NAVERまとめの報酬(インセンティブ)を寄付しました
NAVERまとめは、アクセス数に応じて、まとめた人に収益が支払われることになっています。
今回のまとめの報酬は、すべて震災関連に寄付するように考えていました。
現時点でのview数は7500ほどで、報酬額は473円です。
これは、見てくださった方によって得られたお金です。ありがとうございます。
これを引き出して寄付をと思いましたが、報酬は3000円以上にならないと引き出せないとのこと。
それを待っているといつになるかわかりませんので、自分のおサイフから「報酬額+今後の報酬見込額(多めに見積り)+自分の気持ち」を募金しました。
今回の震災で、NAVERまとめはひとつのメディアとして、ある程度認知されたような気がします。
・リアルタイム性では、twitterやテレビには劣るものの、それに次ぐくらい早い。
・情報の正確さではtwitter以上、多様性ではテレビを超える。
・総合すると、今までのメディアやソーシャルサービスの隙間を埋める独特の立ち位置で、存在感がある。
でも、先に挙げたような更新がしっかり出来る工夫を行うなど、まだまだ改善の余地があるようにも感じます。
NAVERまとめをはじめキュレーション関連のサイトには、これからもどんどん進化を続け、災害情報から娯楽ニュースまで、幅の広いメディアとして成長していただきたいと思っています。